10月中旬、千葉県外房も夏の猛暑を終え、暑さに馴れない道東人でも釣りが楽しめる季節になりました。待ちに待った「秋のヒラマサ」ハイシーズン突入です。イマイチ上手とは言えない釣り情報はほどほどに、移動手段や道具、遠征時の気になったことをメインにお伝えします。
遠征の準備 (航空便手配と船宿さんの予約 ギアの選定)
まずは遠征前のもろもろから。今回計画した移動手段は飛行機とレンタカー。空路往復Peach Aviation、陸路の全てはスカイレンタカー、釣行日程が決まったらまずはこの予約から。どちらも相当なコストパフォーマンスです。Peachは中間グレードとなるバリューピーチにしました。受託手荷物1個・座席指定・フライト変更が無料なので荷物の多い釣り遠征だと、数千円しか変わらない最安グレードよりイイ気がします。そして受託手荷物1個追加も同時に予約、空港で荷物を追加すると結構高上りになるので、ここは持ち物をしっかり考えての予約が大事です。
そしてレンタカー、乗り捨てしないで早めに探せば意外と安いです。このコロナ渦にあって公共交通機関を使うことなく移動出来るのは別格の安心感。そして釣り道具の移動も楽なのでイイ事だらけ、おススメです!
次にやるのは船宿さんと宿泊先の予約。船宿さんの選択はみんな悩むとこだと思いますが、頻繁に情報を発信してる、なんか優しそうな船長さんだ、知り合いの紹介、などなど色々あるでしょうが、個人的には最初の1回目なんか特に自分が安心して釣りを楽しめそうだと思える船宿さんにお願いするのが一番かなと思います。その結果お願いした船宿さんは外房大原港の人気船「松鶴丸」さん。実はこれで3回目の乗船になるのかな?予約の電話でちょっとした情報を仕入れるのもまた楽しいもの、そしていつもこの電話で「ヒラマサ釣るぞ!」のスイッチが入ります。もうここから殺気でギラギラです!
宿泊先の予約、ここも以前と同じところを予約しました。勝手がわかるのもあって安心します。ただ大原港近辺にもGoToTravel対象の宿泊先があるようなので当然それを活用するのもありです。もしくはレンタカーでの車中泊、ハードなジギング前にしっかり睡眠を取ったかどうかは結構重要だと思います。楽しむ為にも自分に合ったプランをよーく考えましょう。
あとは荷物の発送。80L程度のクーラーにリール・ジグ・リーダー、更にノッター等の小物類が入ったバッカンと、何とか入りそうなものを無理矢理クーラーに突っ込み(若干クーラーが膨らみましたが・・・)、お届け日数に余裕を持って宿に発送します。遠征終了後、クーラーの発送を宿がしてくれる場合は往復割を考えるのもありです。そしてこのご時世、ロッドのような長物の発送は送料を考えると持ち歩くのが現実的。なので余計に移動中の荷物が1個でも少ないと本当に楽です。これでやっと遠征前の準備が完了しました!
- 発送した荷物とその中身 -
◆発送したもの
・140サイズのクーラー1個
■クーラーの中身
・サンダル、レインジャケット等
・ジグ100~200g合計30本前後/クーラーボックスへ
・バッカン1個(ドカットD-4700)
◆バッカンの中身
・リール4台、ライフジャケット、リング類、ノッター、リーダー等の小物
イグルーの140サイズのクーラーです。
持っていったジグです。
ネイチャーボーイズ
ウィグルライダー 写真左
※ヒットジグのグローヘッドは根がかりロスト
スイムライダーショート 写真中央
メロン屋工房
ウィークベイト 写真右上から1〜4
サーチメタル 写真右上から5〜6
セカンドステージ
刃 写真右7〜8
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※遠征は何かと心配で荷物が多くなりがちですが、140サイズの重量以内に収めました。
今回一番気を使ったのが重量ヤマト宅急便の場合25KGまでOKのため、事前に総重量を計って重さがあるジグはそれでも厳選が必要です!
ようやく出発当日。まずは空港で搭乗手続き、そして受託手荷物・機内持込み手荷物の手続きを済ませます。ダメもとで預けたハードタイプのロッドケース、あの有名な「バズーカ」はあっさりOK・・・マジか?PeachはJALやANAのように航空会社が用意した別ケースでのロッド預かりはしないみたいなので、一応ハードタイプで用意しました。
それぞれの手続きも終わって、釧路空港から成田空港までひとっ飛びです。バズーカとキャリーを受取り、それからスカイレンタカーにお迎えのお願いをして、第3ターミナルから連絡バスで第2ターミナル北3番出口付近に移動、ちょっとの待ち時間を経てバッチリお迎えが来ました。
お迎えの車でスカイレンタカー成田空港店まで移動し、用意してくれた車は予定よりちょっと大きい。何だかありがたいです。店員さんと到着地までの道について話をしていると、外房方面までは峠やら極狭い道も多いらしく、グーグルマップ検索より車載ナビの方が安心だと教えてもらいました。 宿には車載ナビのおかげもあり無事到着、チェックインを済ませ、細心の注意を払いながらノットを組み、タックルを準備したら、速攻で飯食って酒飲んで、忘れてはならない酔い止めも飲んで、この日は就寝となりました。
釣行当日、朝3時起床。睡眠バッチリ!体調面の不安なし!身支度済ませたら、いつもなら結構悩む服装も、10月中旬で気温が2~3℃近くまで下がる北海道とは違い、こっちは朝でも10℃以上、いつものジャケパンにフリースで全く問題なし、大した悩むまでもありません。5時集合なので時間には全然余裕ありますが、釣座のこともあって早目に宿を出ました。宿から港までは数分ですが、その車中もう希望と不安がいりまじり到着です。予報通り風が強いです。そして釣座の確保。松鶴丸さんの釣座確保は、船の前に設置されたコンテナに張り付けてある、番号が書かれたペットボトルのキャップを早いもの順に取ることで決まります。今回の遠征用に少々タックルを入れ替えたのですが、その時に外房経験豊富な某メーカーの方にタックルを含めた釣座等のアドバイスを色々聞けたので、それを参考に釣座を決めます。狙いは大ドモでしたが、そのキャップはありません、ここは勝負のNo.4!アドバイスが無かったら相当迷うとこでした。釣座も決まり、出船までの時間を車で妄想に妄想を重ねて待ちます。
出港前の港風景 静けさと高揚感とが入り交じります
ようやく集合時間です。船長の合図で釣り道具を船に積込み、ジグやフックなどひと通りの準備をしながら出航を待ちます。大体いつも船に持込むタックルは4つ。ジギング用にスピニングの硬いのと柔いの、それにベイト、そしてキャスティング。タックル選択のイメージはある程度出来上がってます。基本ジグはネイチャーボーイズ・ウィグルライダーかスイムライダーショート、一応それ以外にもジグはありますが、ほぼその二つがメインです。潮の速さや向き、水深、色、それぞれその状況応じて使い分けます。ロッドとリールも同じ。これはどこの海域でも一緒。最後にタックルデータを紹介いたします。
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船はとうとう港を出てポイントに向かって行きます。それにしても予想以上に波風がスゴイ、この波は初体験じゃないでしょうか・・・せっかくこの状況でも船を出してもらったんだし、ビビってる場合じゃありません。もうやるだけです!そうです!釣るんです!結構いい感じに潮をかぶりながらポイント到着、「水深20m~」船長のアナウンスで外房ジギングスタート!まずは潮の向きを確認しながらジグ投入、最初のタックルはスピニングの硬い方にウィグルライダー160g、潮が早い外房だけど、ホントにスゲー早くて20mの水深でもジグはなかなか着底しません。何メートルも余計にラインが出てやっと着底、ハンドル数回転ですぐ糸ふけも取れます。海の状況を確認しながらしゃくりますが、ちょっとした違和感あり。底付近をネチネチしたいけどジグが軽くて浮き上がりが早い感じ、速攻で同じウィグルの190gにチェンジ、ジグ再投入、これこれ!この感じ!払出しの潮ではこのタックル、込んでくる潮ではスピニングの柔い方にスイムライダーショートの175gをジグキャスト。
ジグの色はシルバーを軸にグロー、ピンク、青をローテーション、ほぼこの繰り返し。色々試しながらしゃくってますが、やっぱりこの早い潮は難しくて、試行錯誤しながらどんどんわからないの泥沼にはまって行きます。が、しか~し、絶対に魚はいる!魚は底にいるはずだ!そう自分に言い聞かせ、とにかく底付近に長い時間ジグを漂わせたい、とにかく底、とにかく底、そう思いながら丹念に探り続けてる時、ムムッ?なんだ?一瞬ポカン?としてましたが、これはまさに前当たり、当然そのまま同じリズムでしゃくります。とうとう来ましたこの瞬間….。。。。「ドン!ギャー」必死でリールを巻きます。それでもまたまた「ギャー、ギャー」このスピード感はハンパない、まぁスゴイ、本当にスゴイ。
これは病みつきになりますわ。なんて実際は考える余裕もなく、魚に走られてるのに、水深20m、浅い、切られる、ヤバイ、なんて事も忘れてひたすら巻きます。何とかラインをそこそこ巻き取れたあたりで船長の一言「大事にやりましょう~」
ふぅ、マジで我に帰れます。やっと魚とのまともなやり取りスタート、ジワジワとドラグを調整しながらロッドで魚をいなし、落ち着いて、着実にリールを巻いて距離を縮めます。魚も見えてきました。ネットイン。体の力が抜ける感覚なんて知らなかったけど、なんかわかった気がしました。
釣り上げて船長に撮っていただいた魚「ヒラマサ」 「最高」
その後、2匹目を狙ってしゃくりましたが、船直前まで追ってきた魚を取り逃がして終了。
数年掛けて追っかけた魚が釣れました。しかし何故かこれと言った満足感がありません。むしろまたすぐヒラマサ釣りたい方に意識が行ってます。次回の遠征いつだろう。まずは帰ろう。
宿に戻って一人祝杯をあげました。気付けばビール3本、昼間っから飲み過ぎ、ちょっと寝ます。数時間後、何となく起きて道具の片づけ、帰りの準備、そしてお風呂。追ってた魚を釣って何故か寂しい感じ。もう外もだいぶ暗くなりました。遠征最後の夜、せっかくなのでそこでしか食べられない美味しい料理をいただきに出てみました。どこに行こうか色々悩んで決めたところはそこそこの有名店みたいで、店構えを見て思ったのは高そう・・・・・でも入る・・・・・色々といただてコレ!「鰆、サワラ」!初めて食べましたがこれはウマい!釣って食べてみたいと思っちゃいました。釣るんだったらミノーのキャスティングでしょうか?それはそれで楽しそうです。地酒も美味しかったです。ここの人達みんないい人です。気持ちもお腹もう一杯、寝ます。
遠征最終日。あとは何事もなく家に帰るだけ。飛行機に乗り遅れるのはしシャレにならないので、余裕を持って宿を後にします。お世話になりました!帰り道、荷物を発送するのに近くのコンビニに立ち寄ります。板氷を3個買って釣った魚と一緒にクーラーに入れて1個目、バッカンで2個目、入らなくなったリールはキャリーです。魚を送るとなると行きより一つ荷物が増えることになりますが、そりゃしょうがない。荷物の発送も無事終えて、明るいうちにあのオシャレな九十九里近辺を通るのも楽しみです。実際通ってみたらやっぱり素敵、外国みたいです。海岸線を走って高速乗って、スカイレンタカー到着。車は無傷で一安心、空港までは社長が乗るような高級車で送ってもらいました。成田空港第2ターミナル到着、もうある程度わかります。まずはお土産購入、が、全然お店が開いてない・・・・・コロナでどうのこうのって書いてます・・・・・インフォメーションの人にお土産の話をしたら、第3ターミナルに少しありますとのこと。帰りの搭乗口も同じところだし早速連絡バスに乗り込み移動。ちゃっちゃと買って搭乗手続きです、遠征終了!
結果的に今回の遠征で念願のヒラマサを釣ってしまいました。ずっと繰り返してきた妄想が、若干形になった気がします。妄想を形にするまでには色々な人達にアドバイスをいただいて、それを参考に自分なりに取り込んで。今回かかわってくれたみなさん、本当にありがとうございました。これからもお魚釣りを楽しめるように日々向き合っていこうと思います。そしていつも、いつまでも、いろんな人にアドバイスをもらえるような人間になれるように過ごして行きたいと思います。長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!
「 遠征・・・最高! 」
今回メインで使用したスピニングタックルの2セット クイックドライブと各種ステラ
- 今回のタックルデータ -
■タックル1
・ネイチャーボーイズ IRON RANGE683クイックドライブ
・シマノ ステラ8000HG
・タナトルX8-3号-300M/フロロ50LB
・鉄腕スプリットリング#6.5 IRON HOOK4/0type-S
■タックル2
・ネイチャーボーイズ IRON RANGE683ナチュラルドライブ
・シマノ ステラ10000HG
・タナトルX8-4号-300M/フロロ60LB
・鉄腕スプリットリング#6.5 IRONHOOK4/0type-S
■タックル3
・ネイチャーボーイズ IRON FLICK Aggressive5101
・シマノ オシアジガー1501HG
・タナトルX8-2.5号-300M/フロロ50LB
・鉄腕スプリットリング#6.5 IRONHOOK4/0type-S
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