フライフィッシングは本来西洋式の釣りになりますが、日本でも長い間親しまれています。そしてもう一つの楽しみ方にフライタイイングというものがあります。今回はフライタイイングとそれに関連するフライマテリアルについてご紹介します。
🐟フライマテリアルとは?
フライマテリアルとはフライフィッシングで使われるフライ(毛針)を作るために使う材料のことです。フライタイイングマテリアルや、タイイングマテリアルとも呼ばれます。タイイングとは巻きつけるといった意味を持ちます。ネクタイのタイも同じ言葉から来ていますのでわかりやすいですね。
フライは既製品として販売もされていますが、フライフィッシングの中級者や上級者になると、オリジナルのフライをタイイングしてそれを使って魚を釣り上げるのを喜びとしている人も少なくありません。
フライフィッシングは長い歴史があるためフライマテリアルの種類も豊富で、それだけオリジナリティに富んだフライを作ることが可能です。実際にどんなものがあるのかみていきましょう。
🐟フライの魅力
フライはある程度フライフィッシングに慣れてくると、多くの人が自作を始めます。これは単純に自作することが楽しいからという人もいます。タイイングもフライフィッシングの楽しみ方の一つと言えるのですね。
また、フライフィッシングに限らず釣りにおいて針は消耗品です。既製品のフライを買うよりも自作したほうが、かなりコストを抑えることができます。タイイングの道具も一度揃えてしまえばいいだけですし、フライマテリアルも一つの材料を繰り返し何度も使えるものばかりです。
数多く作るほど、一つ当たりの単価は安く作れるのです。このような魅力があり、フライを自作する人が多いのですね。
🐟フライマテリアルの種類
フライフィッシングはもともと針を虫のように見せかけて魚を釣る釣り方です。そのためフライタイイングで重要なポイントの一つは、いかにフライを本物の虫に見せることができるかということになります。フライマテリアルには動物の毛など本物の生き物のマテリアルもあります。順に紹介します。
フライフック
まずフライマテリアルのベースとなるのがフライフックです。要するに何も付いていない針のことですが、フライフックには実に多様な形や色が用意されており、自分が作りたい形に適したものや狙いたい獲物に合わせて細かく選ぶことができます。
パッケージに書かれている#〇〇というのは単純な針の大きさを表しています。数字が大きくなるほど針は小さくなりますので覚えておきましょう。初心者の場合、針が小さいとタイイングが難しくなるため、#12〜#14くらいのフックを選ぶと巻きやすくていいでしょう。
タイイングスレッド
タイイングスレッドとは聞き慣れないかもしれませんが、簡単にいうと材料をフライフックに固定するために巻く糸になります。タイイングスレッドは基本的に太さと色で選びます。3/0(サンゼロ)や6/0(ロクゼロ)という表記になっており、フックと同じく数字が小さいほど糸は太くなります。
通常フックのサイズに合ったものを選びますが、狙う獲物が大きい場合、細すぎると糸が切れてしまうので、そのことも考慮して選ぶ必要があります。色は使うマテリアルに合ったものにするほうが無難です。色の差がありすぎると糸が目立ってしまい魚が不審に思って釣果が下がる可能性があるからです。
獣毛
獣毛は自然素材ですので擬似餌としての虫をよりリアルに再現することが可能です。ブリーチや染色されたものもあり、用途によって使い分けます。エルクヘアやディアヘアなど水に浮きやすい鹿の獣毛がよく使われています。
ハックル、ウイング類
獣毛と同じく天然素材としてよく使われているのが鳥の羽や羽毛です。ハックルは主に鶏の羽毛を指し、首まわりの羽毛であるネックハックルや背中の羽毛であるサドルハックルなどがあります。ウイング類はフェザーやクイルなどさまざまな鳥の羽がありますが、一番よく使われるのはハックルです。ブラックやブラウン色のコックネックハックルを持っておくと色々と使えて便利です。
ダビング材
ダビング材はウサギの毛などのマテリアルでフライのボディに対して用いられます。ふわふわとした虫の形状を表現するために一役買います。
シンカーワイヤー
シンカーワイヤーは糸状の重りで、フックに巻き付けることで重さを出し、針を水中に沈める効果があります。
シンセティックマテリアル
シンセティックとは化学繊維のことで、化学繊維でできたマテリアルの総称がシンセティックマテリアルです。現在は安価で本物に近い物が増えてきたため、天然素材に取って代わられつつあります。
🐟初心者はどのマテリアルを選ぶべき?
ご紹介したようにフライマテリアルの種類は素材、色も含めるととても多くの種類がありますので、初心者にとってはどれを選べばいいか迷うところだと思います。フライタイイングは基本的にどんな素材を使って巻くかは自由です。
ですが長いフライフィッシングの歴史の中で生み出されてきたフライのパターンもあります。初心者はまずそれを作ってみることから始めましょう。有名なのは「エルクヘアカディス」で、誰もが一度は巻くことがあるであろうパターンになります。例えばこのエルクヘアカディスを作ると決めたらフライフックとタイイングスレッドに加えエルクヘア、ダビング材、コックネックを揃えればOKです。
そうして作っていくうちに慣れてきたらどんどん次のパターンに挑戦し、それに合わせてマテリアルを買い足していくといいでしょう。もしそれもピンとこないという場合は、フライタイイングのスターターキットもありますので、それを購入してもいいかもしれませんね。
🐟まとめ
フライマテリアルについて紹介しましたが、作ってみたいと思われた方も多いのではないでしょうか。なお、マテリアルは安くて質の悪いものより高くても質の良いもののほうが、完成度が高くなりますし、後々のコスパは良くなりますので、良いものを選ぶことをおすすめします。
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